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2025年6月18日

ミリ単位の責任感 。土木の基盤を支える測量という仕事

測量とは、土木の基本を支える重要な仕事

こんにちは!採用担当のCHIKACO姉さんです!

現場監督の仕事の中でも、測量は特に重要な役割を果たしています。

完成する土木構造物の高さや位置を正確に決めるための基盤となる作業だからです。

もし、この作業でミスをしてしまうとどうなるのか?

高さが1cm違うだけで、構造物の位置や機能が大きく狂い、取り返しのつかない事態になりかねません。

測量の精度は1〜2mm以内を目指し、時には0mmの誤差を求められることもあります。

それだけ厳密さが求められるこの仕事は、土木の成功を左右する大切な仕事なのです。

新人時代の測量ミス ─ 10cmの誤差の代償

測量の重要性を語る上で、江口組の社長の新人時代のエピソードをご紹介します。

社長は大学時代、測量の実習が得意だったそうです。

そして新入社員として自信満々で現場配属されました。

最初の現場でも「測量なら任せてください!」という気持ちで取り組んでいたそうです。

しかし、そんな過信が招いたのが、とんでもないミスでした。

なんと高さを読み間違えてしまい、10cmもの誤差を出してしまったのです。

誤差1〜2mmを求められる測量で10cmの違い。

このまま工事が進めば、下水道工事の結果、排水が流れないという重大なトラブルになるところでした。

幸いなことに、先輩が工事の前に誤りを発見してくれ、大事には至りませんでしたが、その時の叱責は今でも忘れられないとのこと。

「測量する時は、自分の読んだ数字を疑え!そして何度も確認しろ!」
そう教えてくれた先輩の言葉は、測量だけでなく、社会人としての大切な教訓になっているそうです。

自信ではなく謙虚さが成功を生む

社長がこの経験から学んだことは、「謙虚さを忘れず、確認を怠らない」という姿勢の重要性だそうです。

自分の読んだ数字や作業結果に自信を持つことは大切ですが、過信してはいけません。

「自分を疑う」という教えは、測量だけでなく、仕事全般において役立つ心構えだと感じます。

それ以来、社長は測量の結果が「完璧」に見える時ほど、逆に疑うようになり、「こんなにうまくいくなんて怪しいぞ」と、もう一度確認することを徹底したそうです。

その癖をつけたことで、ミスは激減しました。

測量は土木の基本であり、現場監督の重要業務の一つです。

精度が求められるからこそ、ミスを防ぐための努力が不可欠です。

そして、その努力の根底には、「謙虚な姿勢」と「徹底した確認作業」があります。

測量の技術は新入社員が最初に学ぶ基礎的な仕事ですが、そこで得られる教訓は一生ものです。

江口組では、若い社員にもこうした経験を通じて成長してほしいと考えています。

土木の現場で大切なのは、技術だけでなく、仲間とともに学び、反省しながら成長すること。

これからも江口組は、新入社員を支えながら、共に一歩ずつ前進していきます!